職場が行う子育て支援の一部に、臨時的な雇用施策があります。
派遣の看護師さんを雇用するのは、常勤看護師・派遣を希望する看護師、ともに安心なメリットといえる施策です。
体調不良や育児休暇の取得など、正規雇用の看護師が長期休暇を取得することも考えられます。その際、復職までの間を派遣で繋ごうと考える医療機関もあります。正規雇用の看護師の復職予定までの間ですので、派遣される期間はそれぞれの条件に合わせて様々です。休暇を取る看護師の復職が前提であれば、自身が正規雇用になれる働き方ではないため、一般派遣の形が多いのではないでしょうか。短期間でも看護師として復職する機会があるなら、派遣に登録しておくと好みの求人が見つかりやすくなります。人材派遣を利用する際の強みでもありますので、登録して活用しない手はありません。では、こちらを参照してみましょう。
【Q1】
育児、介護休業者の代わりとして派遣職員を採用してもよいでしょうか?
【A1】
労働派遣法では、医療従事者の人材派遣には一定の規則がありますが、医療施設への産前、産後・育児・介護休業取得中の看護職員の代替を目的とした派遣、紹介予定派遣は可能です。
2004(平成16)年3月1日に労働者派遣法が改正され、紹介予定派遣の場合に限り、病院等、助産所、介護老人保健施設または居宅においても行う訪問看護(訪問入浴、介護予防訪問入浴にかかるものを除く)等、「病院等における医療関連業務(医業等)」について、看護職(保健師、助産師、看護師)の派遣が可能になりました。
出典 日本看護協会 看護職のためのQ&A(労働編)より 抜粋
家族の介護に専念している、または子育てに専念している看護師の代替えとして派遣されることが法できちんと許可されています。求人にも育児休暇中の繋ぎ、と明記してあるものや、代替えと明記してあるものもあり、目にとまった事のある方も多いのではないでしょうか。派遣での条件はその都度詳しく更新されるため、タイミングよく登録している派遣会社のホームページを確認するなどしておく、またはそういった求人が出た際にはご連絡下さいとお願いしておくと、条件の合う代替え勤務の派遣求人が出た時に連絡をもらえます。雇用期間の長さは求人の案件によって変わります。自分が思っていたよりも雇用の延長がある可能性が含まれているものもあるため、一定期間で辞めたい場合は復職の条件がしっかり整っているものから、雇用期間の延長がないことが明記されているものを選ぶといいでしょう。
代替えとはいえ、勤めることになればその病院の一員であることには変わりありません。責任感をもって看護師として勤めることで、雇用期間終了後にまた別なご縁があるかもしれませんし、他の病院に派遣で移動することになっても、経験値を積んでの退職になるため、キャリアの形成に繋がります。色々な場所で色々な症例を見ることが出来ると思いますので、派遣として身を立てている看護師も少なくないのです。他に、様々な診療科に携わってみたいという希望がある場合も、常勤や非常勤で勤めてしまうよりは、派遣で短期間、それぞれの診療科を回るということも登録した派遣会社にお願いしておけば叶う場合もあります。経験の有無を問わず、受け入れ態勢が出来ている求人があった時には希望する診療科へ派遣されることでしょう。代替えとは言え、部署や診療科は様々ですので、研修がなくても色々な診療科を回ることが出来ますよ。